【12月29日 AFP】米大リーグ(MLB)、シンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)のアロルディス・チャップマン(Aroldis Chapman)が28日、5人が絡むトレードでニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に移籍することが決まった。

 豪腕クローザーのチャップマン獲得のため、ヤンキースはケイレブ・コサム(Caleb Cotham)とルーキー・デイビス(Rookie Davis)の右腕2人と内野手のエリック・ジャジエロ(Eric Jagielo)とトニー・レンダ(Tony Renda)のマイナーリーガー4選手をレッズに放出する。

 キューバ出身のチャップマンは2015シーズン、65試合に登板し4勝4敗33セーブ、防御率1.63の数字を残している。また、奪三振率は15.74だった。

 またチャップマンは、今季大リーグの最高球速で上位62傑を占めており、今年6月には時速165キロの投球を披露している。

 チャップマンは10月に家庭内暴力(DV)疑惑で警察の捜査を受けたと報じられたため、3週間前にロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)へのトレードが破談となっていた。

 ヤンキースのブライアン・キャッシュマン(Brian Cashman)ゼネラルマネジャー(GM)は「本日われわれはこの取引をまとめた。全力を挙げて、できる限りの情報収集を行った。深刻な問題はあるのは確かだ。不安な面として認識している。獲得のための価格にも反映されているが、リスクもある」とコメントしている。

 過去4年間は毎年オールスターゲーム(All-Star Game)に選出されていたチャップマンは、来季のワールドシリーズ終了後にフリーエージェント(FA)となる。(c)AFP