アジア大会組織委、ボクシングのメダル拒否受け「フェアプレーの徹底を」
このニュースをシェア

【10月2日 AFP】第17回アジア競技大会(17th Asian Games、Asiad)の組織委員会は2日、女子ボクシングのライト級で3位に入ったインドのサリタ・デビ(Sarita Devi)がメダルの受け取りを拒否したことを受け、国際アマチュアボクシング協会(International Amateur Boxing Association、AIBA)に対し、「フェアプレーの徹底」を求めた。
組織委員会側は、メダルを受け取らないというデビの決断は、大会の精神に反しているとしている。また、インドとモンゴルの選手をめぐる議論について、AIBAに手紙を出したという。
「AIBAに正式な書面を送り、ボクシングの試合におけるフェアプレーの徹底を求めました」
「インドとモンゴルが判定に不満を持ち、正式な異議申し立て手続きを行うのであれば、アジアオリンピック評議会(Olympic Council of Asia、OCA)が適切な調査と処理をすることになります」
ライト級に出場したデビは、銅メダルの受け取りを拒むと、疑惑の判定の末に敗れた準決勝の相手パク・チンア(Park Ji-Na、韓国)の首にメダルをかけた。
コモンウェルスゲームズ(2014 Commonwealth Games、英連邦競技大会)の銀メダリストでもあるデビは、AIBAによる処分の決定を待っている状況となっている。
アジア大会の組織委員会は、「選手には試合の結果を受け止める義務があり、それを尊重しなければならない」としている。
「彼女がメダルの受け取りを拒んだことは、スポーツマン精神に反している」
ボクシングでは、男子バンタム級でも、モンゴルの選手が議論を呼ぶ形で韓国のハム・サンミョン(Ham Sang-myeong)に敗れた。(c)AFP