【9月3日 AFP】テニス、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)は2日、米ニューヨーク(New York)市のUSTA・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター(USTA Billie Jean King National Tennis Center)で女子シングルス準々決勝が行われ、中国の彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ)は6-2、6-1でスイスの17歳ベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic)を下し、準決勝に進出した。

 四大大会(グランドスラム)の女子シングルス37度目の出場にして、はじめて4強入りを果たした彭は、メジャー2勝を誇る李娜(Na Li、リー・ナ)や、鄭潔(Jie Zheng、ツェン・ジエ)という同胞の先輩に肩を並べた。

「グランドスラムで37回」とつぶやき、感情を抑えるためにしばらく口をつぐんだ彭は、「感情が高ぶるのを抑えられません。テニスが大好きで、プレーするのも大好きだけど、ここまで長かった。厳しいですね。いつ形になるのか分からず、時には止めようと思ったこともありました」とコメントした。

「コーチと両親は、いつも私に諦めるなと言っていました。今日ようやくそれが巡ってきたんです」

 ストレートでベンチッチを下した彭は、序盤から試合の主導権を握り、第1セットで2度のブレークポイントをしのぐと、その後は、1時間4分の試合の中で一度もブレークチャンスを与えなかった。

 ベンチッチは、試合中にコーチングを受けたとして審判に注意された。ベンチッチは、これに対し異議を唱えたものの、最後は、コーチングボックスに目を向けながらプレーを再開することを余儀なくされた。

 世界ランク39位の彭は、グランドスラムのシングルスで初の準々決勝を戦ったとはいえ、大きな大会での経験は豊富だ。

 謝淑薇(Su-Wei Hsieh、シェ・スーウェイ、台湾)とペアを組み、数々のタイトルを獲得した彭は、2月にダブルスで世界ランク1位に到達した。同ペアは、今年の全仏オープンテニス(French Open 2014)で2度目のグランドスラム制覇を果たしている。

 2回戦で第4シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)を破った彭は、準決勝で第10シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)と第13シードのサラ・エラーニ(Sara Errani、イタリア)の勝者と対戦する。(c)AFP