香川、フラストレーションを糧にW杯での活躍を目指す
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【6月13日 AFP】サッカー日本代表の香川真司(Shinji Kagawa)は、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の舞台で選手としてのキャリアをかけてプレーすることだろう。
マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の忘れられた存在として、英国で不本意なシーズンを過ごした25歳のプレーメーカーである香川は、個人的な思いを抱いていることを否定するかもしれないが、日本としては、香川がフラストレーションを糧に、闘志を燃やしてチームを決勝トーナメントに導くことを期待している。
香川は、2012年にアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督率いるユナイテッドと契約を交わし、ドイツ・ブンデスリーガ1部の強豪ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)から加入すると、すぐに本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で存在感を示した。しかし、解任されたデビッド・モイーズ(David Moyes)前監督からはほとんど見過ごされ、13-14シーズンは惨めな立場に甘んじた。
しかしながら、長距離の空輸という労力にもかかわらず、常に日本向けのグッズは売れ続け、オールド・トラフォードで苦境に悩む香川に、ほのかな光を当てていた。
ドルトムントで2回のリーグ優勝を経験している香川は、日本がグループCに入り、コロンビア、コートジボワール、ギリシャと対戦するブラジル大会で、実力を示すだろう。
1月にユナイテッドがフアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)と契約し、同クラブでの将来がさらに不安視される香川は、移籍市場では比較的新鮮で重要な存在になるとみられる。
頭の回転が速いMFの香川を高く評価している日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督にとって、これは良いニュースとなる可能性もある。
イタリア出身のザッケローニ監督は、日本が4-2で勝利したニュージーランドとの国際親善試合の後、「香川は、FWの後ろのスペースからでも左サイドからでも同等の影響力をもたらすことができる」と語っていた。
「彼には、サイドからチャンスを伺い、得点を狙える素晴らしい能力がある」