【5月9日 AFP】米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は8日、7月に米野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りするジョー・トーリ(Joe Torre)氏の背番号を永久欠番とし、記念式典を8月に開催することを発表した。

 史上最多となる通算27回のワールドシリーズ制覇を誇るヤンキースは、トーリ氏の背番号6を同チームとしては17番目の永久欠番にすることを明らかにしている。

 トーリ氏は1996年から2007年までの在任期間で、4度のワールドシリーズ制覇を成し遂げており、ヤンキースを7度の優勝に導いたケーシー・ステンゲル(Casey Stengel)氏と、ビリー・マーチン(Billy Martin)氏に続き、同チームの指揮官としては史上3人目の永久欠番となった。

 トーリ氏の背番号が永久欠番になったことで、ヤンキースの一桁の背番号で残されているのは、現役でプレーするデレク・ジーター(Derek Jeter)の2番だけとなる。20年間ヤンキースに在籍するジーターは、今季限りでの引退を表明しており、将来の永久欠番は確実とみられている。

 トーリ氏は、ヤンキースで通算1173勝767敗を記録し、勝利数では同チームで16年間指揮を執ったジョー・マッカーシー(Joe McCarthy)氏が持つ歴代最多記録の1460勝に次ぐ成績を残している。ヤンキースはトーリ氏の指揮下で6度のアメリカンリーグ優勝を果たしている。

 ヤンキースの永久欠番ではベーブ・ルース(Babe Ruth)氏の3番、ルー・ ゲーリッグ(Lou Gehrig)氏の4番、ジョー・ディマジオ(Joe DiMaggio)氏の5番、ミッキー・マントル(Mickey Mantle)氏の7番、ロジャー・マリス(Roger Maris)氏の9番、レジー・ジャクソン(Reggie Jackson)氏の44番などがある。(c)AFP