【9月5日 AFP】サッカーイタリア代表のクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督が、2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を最後に指揮官を退任すると4日、同国のスポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)が報じた。

 退任報道に対し、プランデッリ監督本人はまだ正式な声明を出していないが、同国の大手メディアはすでに後任候補の名を挙げ始めている。

 ガゼッタ紙は一面で、現在日本代表の監督を務めるアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)氏が後任候補の一人であると予想した。ザッケローニ監督はこれまでいくつかのセリエAのチームを指揮した経験があり、1998-99シーズンにはACミラン(AC Milan)をリーグ優勝に導いている。

 また同紙は、現ミラン監督のマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)氏やイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)前監督を他の候補に挙げている。

 これまで4度のW杯優勝を誇るイタリアだが、2010年の南アフリカ大会(2010 World Cup)では一次リーグ敗退という悲惨な結果に終わった。

 その後辞任した当時の指揮官、マルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)氏の後任として、プランデッリ氏がイタリア代表監督に就任。以来、プランデッリ監督はイタリア代表を生まれ変わらせた。

 W杯欧州予選の6試合が終了している現在、イタリアは勝ち点14でグループBの首位に立っている。2位のブルガリアに勝ち点4差、3位のチェコに勝ち点5差でリードしており、早ければ10日にホームで行われるW杯欧州予選のチェコ戦で、本大会出場を決める可能性がある。

 また、昨年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)で準優勝しているイタリアは、プランデッリ政権下でこれまでに44試合を行っており、その対戦成績を20勝10敗14引分けとしている。(c)AFP