冬季初の南極大陸横断、隊長が凍傷に
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【2月27日 AFP】史上初となる冬季の南極大陸横断に挑戦中の探検隊によると、南極地方で発生した吹雪のため、26日に予定されていた英国の冒険家、ラノフ・ファインズ(Ranulph Fiennes)氏(68)の南アフリカへの移動が困難となっている。凍傷にかかった同氏は吹雪のため探検隊のキャビン内で身動きが取れない状態で、探検隊は、天候が回復すれば27日にも同氏を避難させたい考えだ。
同行しているロバート・ランバート(Robert Lambert)医師によると、ファインズ氏は左手4本の指に凍傷を負っている。冒険家としての豊富な経験を持つ同氏だが、スキー締め具を調整するためにグローブを外していたところ凍傷にかかった。同氏は2000年の遠征の際にも同じ指に重度の凍傷を負っており、負傷した部分を自ら切り落としていた。
ランバート医師によると、治療は順調に進んでいるものの、「(気象などが)現在の条件下でこのままスキーを続ければ、症状はさらに悪化する」。一方、同医師はファインズ氏について、「いつもの不屈の精神と元気さで、苦痛に耐えている」と話した。
探検隊は、70キロメートル離れたプリンセス・エリザベス基地(Princess Elisabeth Station)に同氏を移動させ、その後、1月初旬に探検隊の船が入港した地点から、ノボ(Novo)空軍基地経由で南アのケープタウン(Cape Town)まで避難させる計画だ。
残る5人の上陸隊員は、「最も寒い旅」とされる今回の南極大陸横断への挑戦に向けて、3月21日に出発する予定。成功すれば、冬季に3200キロメートル以上に及ぶ距離を横断した史上初の探検隊になる。(c)AFP
同行しているロバート・ランバート(Robert Lambert)医師によると、ファインズ氏は左手4本の指に凍傷を負っている。冒険家としての豊富な経験を持つ同氏だが、スキー締め具を調整するためにグローブを外していたところ凍傷にかかった。同氏は2000年の遠征の際にも同じ指に重度の凍傷を負っており、負傷した部分を自ら切り落としていた。
ランバート医師によると、治療は順調に進んでいるものの、「(気象などが)現在の条件下でこのままスキーを続ければ、症状はさらに悪化する」。一方、同医師はファインズ氏について、「いつもの不屈の精神と元気さで、苦痛に耐えている」と話した。
探検隊は、70キロメートル離れたプリンセス・エリザベス基地(Princess Elisabeth Station)に同氏を移動させ、その後、1月初旬に探検隊の船が入港した地点から、ノボ(Novo)空軍基地経由で南アのケープタウン(Cape Town)まで避難させる計画だ。
残る5人の上陸隊員は、「最も寒い旅」とされる今回の南極大陸横断への挑戦に向けて、3月21日に出発する予定。成功すれば、冬季に3200キロメートル以上に及ぶ距離を横断した史上初の探検隊になる。(c)AFP