コプト教の教皇シェヌーダ3世が埋葬される、エジプト
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カイロ(Cairo)のサンマルコ大聖堂(St Mark's Cathedral)で行われた葬儀の後、教皇の遺体はカイロから約100キロ離れたブハイラ(Beheira)県へ軍用機で運ばれ、遺言で埋葬場所として指定されていた聖ビショイ修道院に運ばれた。
遺体を運ぶ車列には教皇の死を悲しみ叫ぶおびただしい数の信者が殺到し、霊きゅう車にしがみつく者や声を荒げて群集を押し戻そうとする警備の憲兵らなど、大きな混乱が見られた。修道院到着後も、ひつぎが安置される大理石の台へと信者らが押し寄せ、飾りの花をつかみ取ったりひつぎにキスをしたりするなど、騒然とした雰囲気が続いた。
シェヌーダ3世の死により、エジプトのキリスト教信者の間ではイスラム主義の高まりと見通しが不透明な政情を不安視する声が高まっている。
写真は聖ビショイ修道院に集まった信者たち(2012年3月20日撮影)。(c)AFP/KHALED DESOUKI
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【3月21日 AFP】エジプトのキリスト教の一派、コプト正教会(Coptic Orthodox Church)の教皇で17日に88歳で死去したシェヌーダ3世(Shenuda III)が20日、同国北部ワディ・ナトルーン(Wadi Natrun)の聖ビショイ修道院(St Bishoy Monastery)に埋葬された。(c)AFP/Khaled Dessouki