【5月25日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は24日、小惑星や火星などに宇宙飛行士を運ぶ次世代有人宇宙船を、米航空宇宙大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)のカプセル型有人宇宙船「オリオン(Orion)」を基に開発すると発表した。

 オリオンは、月への有人飛行を目指す米国の「コンステレーション(Constellation)計画」で開発が進められてきたが、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は前年、スケジュールの遅れと予算超過を理由にコンステレーション計画を中止していた。

 NASAの新たな「多目的有人宇宙船(MPCVMulti-Purpose Crew Vehicle)」は重量23トンで、宇宙飛行士4人による21日間の有人宇宙探査ミッションを想定して開発する。打ち上げと再突入の際の安全性は、スペースシャトルの10倍に向上させる。ロッキード社が開発を続け、NASAでは2019年までに試験飛行を行いたい意向だ。(c)AFP

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