【5月26日 AFP】(写真追加)男子テニスの元世界ランキング1位のグスタボ・クエルテン(Gustavo Kuerten、ブラジル)は25日、全仏オープン・テニス2008(French Open 2008)男子シングルス1回戦で大会18シードのポール・アンリ・マシュー(Paul-Henri Mathieu、フランス)にセットカウント0-3(3-6、4-6、2-6)のストレートで敗れて1回戦敗退に終わり現役を引退した。

 全仏オープンで3度の優勝(1997年、2000年、2001年)を誇るクエルテンはすでに、自身が最も成功を収めた同大会を最後に引退することを明らかにしていた。

 31歳のクエルテンは近年、慢性的なでん部の痛みにより満足にプレーすることができず、何度も手術を受けたが体調が完全に回復することはなかった。

 2008年シーズンのATPツアーで5試合中1試合にしか勝利を収めていなかったクエルテンは、地元での大会となるマシューとの1回戦を勝ち抜くチャンスはほとんどないことをあらかじめ認めていた。それでも熱心なクエルテンのファンは、ブラジル国旗を手にセンターコート「コート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)」に集まり声援を送った。(c)AFP/Allan Kelly