【10月23日 AFP】07MLB、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)が提示したオファーを侮辱的だったと発言し18日にチームを退団したジョー・トーリ(Joe Torre)氏の発言に対し、ヤンキースのオーナー、ジョージ・スタインブレナー(George Steinbrenner)氏の息子であるハンク・スタインブレナー(Hank Steinbrenner)氏が怒りを示した。
 
 ハンク・スタインブレナー氏は21日にニューヨーク・ポスト(New York Post)紙に対し、「1996年に父がトーリ氏を雇う前、彼にはどんな経歴がありましたか?彼を雇うことで父はずいぶん非難も受けました。みなさん、私の父がトーリ氏に何をしたかを忘れないようにしましょう。父はトーリ氏に偉大なチームの監督という職を与えたのです」と語った。

 トーリ氏は就任12年間でチームを4度のワールドシリーズ制覇に導き、プレーオフ進出を逃したことは1度もなかった。しかし、トーリ氏は年俸500万ドル(約5億7600万円)をベースに、ポストシーズンを勝ち抜いた際にシリーズ毎にで100万ドルのボーナス、ワールドシリーズを制覇できれば1シーズン契約を延長するとしたオプションを盛り込んだ1年契約の提示を侮辱的と拒否し退団を決めた。

 トーリ氏は2年契約を望んでいたとされ、チームが自身の仕事に満足していないことを減給という事実が指し示していると話している。

 ハンク・スタインブレナー氏は今回のオファーには、クリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)に敗れ地区シリーズ敗退に終わったプレーオフでの結果も考慮されていると話し、「物事が上手くいっている際には成功を自らの手柄とせずに、物事が変化した際には多少は責任を負うことが必要。トーリ氏が侮辱されたと感じているのなら残念だが、決して意図したつもりはない」と同紙に語っている。(c)AFP