【北京/中国 10日 AFP】10日の地元紙によると、9日に空中爆発した人民解放軍の軍用機からパイロットが生還したもよう。

 目撃者の話によると、空中爆発したのは9日午後に広東(Guangdong)省興寧軍空港(Xingning Military Airport)から離陸した小型輸送機とみられる。

 「South China Morning Post」紙によると、飛行中に爆発した同機は掲西(Jiexi)市付近の丘に墜落。警察当局が現場への立ち入りを禁止しているため、事故原因や墜落機の型式は不明。

 同紙によると、地元テレビ局Guangdong Televisionは事故を確認の上、パイロットの生存を伝えているという。また爆発音の後にパラシュートが降下、丘に墜落した機体が炎上したという目撃情報も伝えている。

 香港のケーブルテレビ局によると、当局はパイロットを病院に搬送し手当を受けさせているものの、身元については明らかにしていない。

 
 中国では軍用機の墜落事故が相次いでいる。6月には、哨戒機が安徽(Anhui)省で墜落、搭乗していた40人が死亡した。この事故は「中国空軍史上最悪の災害」と伝えられた。これより2か月前には、海南(Hainan)省でジェット戦闘機が空中爆発後に墜落している。

 写真は旅客機が離着陸する雲南省昆明空港で待機する旧式戦闘機とロシア製ヘリコプター(2002年4月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/GOH Chai Hin