【4月2日 MODE PRESS WATCH】伊ファッションブランド「フェンディ(FENDI)」は3日から東京藝術大学大学美術館で、世界巡回展「FENDI-UN ART AUTRE 〜フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡〜」をスタートする。世界に先駆けて日本で開催を迎える同展は、ファークリエイションにおいて常に時代を牽引してきた「FENDI」の世界観を、アートとクラフトで表現したもの。開催に先駆けて2日、東京藝術大学大学美術館に展示された作品の数々が公開された。

 1925年ローマのプレビシート通りに誕生したフェンディ1号店のファサードを再現したエントランスを抜けると、巨大なモニターに映し出されたブランドの歴史やファークリエーションにおける進化の過程、フェンディのスタイルとフォルムの変遷革新を象徴する貴重な映像が収められたイントロ室へと続く。その先には、真鍮製の半円形モジュラー式ディスプレーに1点づつディスプレイされたファーのアイテムが並ぶ。また各作品の詳細な情報や映像資料は、壁のタッチスクリーンや、ウェブアプリでも観覧できる。展示室を抜けると、続いて登場するのはイタリアのファー工房をそのままに、職人たちが制作する過程を目の前で見ることができる「ファーアトリエ」。スケッチからアートピースとも呼べるファーを創り上げるまでの卓越した職人技を披露する。会期中は、職人たちがデモンストレーションを行っているので、目の前で作業する風景を見ることもできる。

 キュレーターを務めたエマニュエラ・ノビーレ・ミーノ女史は本展の見所について、「フェンディというブランドは、過去と未来が絶えずリンクし、生産的な対話がなされてきました。その点を踏まえ、本展ではあえて時系列での展示ではなく、クリエーションとイノベーションの観点に沿った構成にしました。」と語った。

【詳細情報】
FENDI — UN ART AUTRE ~フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡~
会期:2013年4月3日(水)~4月29日(月・祝)
時間:10:00~17:00(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日 ※4月29日(月・祝)は開館
会場:東京藝術大学大学美術館 展示室3,4 (東京都台東区上野公園12-8)
観覧料:一般1200円 高校・大学生700円(中学生以下は無料)
問い合わせ: ハローダイヤル 03-5777-8600 (c)MODE PRESS