【4月25日 MODE PRESS】東京・渋谷駅東口前に26日、大人の女性をターゲットにした商業施設「シンクス(ShinQs)」や日本最大級の劇場を備えた大型複合施設「渋谷 ヒカリエ(Shibuya Hikarie)」がオープンする。東急線やJR線、東京メトロの渋谷駅と直結する好立地を活かし、“若者の街・渋谷”に幅広い世代を呼び込む狙いだ。

■ボックスを積み重ねたような外観

 形の違うボックスを積み重ねたような外観が特徴の「渋谷ヒカリエ」は、地下4階~地上34階の高層複合施設。地下3階~地上5階には商業施設 「シンクス」、6~7階にはカフェ&レストラン、8~10階にはギャラリーやイベントホール、11~16階にはミュージカル劇場「東急シアターオーブ」、17~34階にはオフィスが入る。初年度の来館目標は1400万人だ。

■大人の女性に向けた「シンクス」

 東急百貨店が運営する「シンクス」のターゲットは、自分らしさを大切にする大人の女性。東急グループの「渋谷109」や「東急百貨店」では満たしきれなかった20~40代女性のニーズに応えるため、ファッションやビューティ、フードなど、こだわりの約200店舗を揃えた。

 「シンクス」らしさを打ち出すため、全体の4割以上を、人気ブランドの新業態ショップや自主編集売り場、日本初上陸ブランドなど“ここでしか楽しめない”売り場で構成した。渋谷初登場ブランドも、7割以上を占める。ジョエル・ロブション(Joel Robuchon)監修のブーランジェリーや、元タカラジェンヌが美と食のアドバイスを行う「ビオクラ スタイル」、旅という切り口からファッションを提案する「ビームス ライツ」、キッチン関連商品が充実した「ザ・コンランショップ・キッチン」など、どれも独自のコンセプトが光っている。

■お腹も好奇心も満たします

 カフェ&レストランフロアには、創作和食からフレンチまで全26店舗が出店。渋谷を訪れる人のライフスタイルにあわせ、7階フロアは金・土・祝 日前日は28時まで営業する(6月よりスタート予定)。

 8階「8/(はち)」は、小山登美夫ギャラリー(Tomio Koyama Gallery)や、ナガオカケンメイ(Kenmei Nagaoka)率いる「D&DEPARTMENT」らをコミッティメンバーに迎えた感性をくすぐられるクリエイティブスペース。ギャラリーや会員制オフィス、デザインショップなどが入る。9~10階のイベントホール「ヒカリエホール」は、13年春夏シーズンからメルセデス・ベンツファッション・ウィーク 東京(Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO)の主会場になる予定だ。

 東急文化村が運営する11~16階の「東急シアターオーブ」は、ミュージカルに特化した劇場で、総客席数2000席。こけら落とし公演として、『ウエスト・サ イド・ストーリー』が48年ぶりにブロードウェーから来日する。

■小学生からシニア層まで

 24日に開かれた記者発表会で東急電鉄の野本弘文(Hirofumi Nomot)社長は「かつてこの地にあった東急文化会館のDNAを引き継ぎ、これまでにない施設が完成した。ヒカリエの誕生により、小学生からシニア層までより幅広い人が渋谷を訪れてくれれば嬉しい」とコメント。

 さらに「ヒカリエをリーディングプロジェクトとして、今後駅周辺エリアの再開発事業を進めていく。渋谷を温かい目で見守ってほしい」と語った。(c)MODE PRESS

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