【4月12日 MODE PRESS】スーツや靴、鞄などの分野において、既製品とは一線を画した顧客のリクエストを現実の物にすることが可能な「ビスポーク」という概念は昨今、昔に比べてずいぶんと一般的にも知られるようになった。意外に思う人も多いかも知れないが、「万年筆」の世界にも“ビスポーク”が存在する。100年以上の歴史を誇る「モンブラン(MONTBLANC)」が今年、人それぞれの書き癖や用途にあわせたペン先を診断・パーソナライズするサービス“ビスポーク ニブ”の日本展開をスタートしたのだ。

 モンブランは1906年の創業以来、クラフツマンシップと最新鋭のテクノロジーを融合することで、人のライティングスタイルを分析する独自ツールを開発し続けている。今年日本でもスタートした“ビスポーク ニブ”は、ひとりひとりの書き癖を筆圧、速度、回転角度、振幅角度、傾斜角度の5項目で細かく分析し、その人にぴったりのペン先を提案する。

 サービスの流れは、まずは無料で行っているコンサルテーションサービスで、既存の8種の太さのペン先で相性の良いものがあるかを診断してもらう。結果によって、相性の良い既存のペン先が見つからない場合は、“ビスポーク ニブ”へと進む。注文後に診断結果をドイツのモンブラン本社へ送り、ハンブルクの工房で8週間かけて熟練の職人がその人にぴったりのペン先を作り上げてくれる。その際、ペン先に名前を刻印することも可能。これによって、世界に1つしかない自分だけのスペシャルなペン先を実現してくれる。オーダーメイドしたペン先は、ほとんどのモデルに装着可能で、万年筆の本体+オーダーメイド代で価格は15万7500円。

 自分にぴったりフィットするスーツや靴を仕立てるように、万年筆を通して極上の世界を体験できるなんとも贅沢なサービスだ。これまで世界7都市の店舗限定で実施しており、8都市目となる日本では東京・銀座のモンブラン本店でのみ展開している。

【問い合わせ先】
03-5568-8881(モンブラン銀座本店) ※サービスは要予約
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