【3月13日 AFP】米ニューヨークのメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)で5月10日から8月19日まで、エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)とミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)をテーマした展覧会「Schiaparelli and Prada: Impossible Conversations」が開催される。これに先駆け2月24日、ミラノで会見が開かれ、ミウッチャ・プラダやアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長が出席した。

 展覧会では、スキャパレリの1920~50年代の作品や1980年代から現代に至るプラダの作品、それぞれのブランドのミューズやドローイング、アクセサリーなどを紹介する。『ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)』のバズ・ラーマン(Baz Luhrmann)監督が制作したインタビュー・ビデオも公開される。

 スキャパレリとプラダは“グッド・テイスト”“バッド・テイスト”を見事に融合させたスタイルや、アート活動との密接に関わりなど、数々の共通点を持つ。会見に出席したプラダは、「アートへの情熱や、既成概念を打ち破るという点で私たちには通じるところがあります」とコメント。「実際のところ時代が全く異なるので、類似点よりも相違点のほうが多いですが」と加えた。

 スキャパレリは1890年にローマで誕生。1920年代にパリでブランドを立ち上げ、ジャン・コクトー(Jean Cocteau)やサルバドール・ダリ(Salvador Dali)など多くのアーティストと交流した。一方プラダは、1970年代にファミリービジネスに加わり、「プラダ」を世界的なファッションブランドへと 育て上げた。(c)AFP

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