【3月10日 AFP】 (記事追加)デザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手がける「シャネル(CHANEL)」は8日、フランス・パリ市内の「グラン・パレ(Grand Palais)」で2011年秋冬コレクションを発表した。

「パリの庭園」をテーマにした華やかな11年春夏オートクチュール・コレクションとは対照的に、ダークな雰囲気に包まれた今シーズン。溶岩や灰が敷き詰められたフロアと、鳴り響くザ・キュアー(The Cure)の「ア・フォレスト(A Forest)」が荒廃したムードをより一層引き立てた。

カールは、ショーについて「焦土と化した北欧の森をイメージしました」と語る。「モデルの女の子たちは、別世界からこの地にやってきた。荒廃した景観が、とてもシックだと思ったんだ」

デイウェアは、80年代の空気を感じさせるケープやカーディガン、太めのパンツなど、ややゆったりとしたシルエットのダークなアイテムが並ぶ。 足元にはハードな印象のブーツやキトゥン・ヒールを合わせた。イブニングウェアは、パフショルダーのドレスや、レースの刺繍が施された1930年代風のパンツスーツなどが登場しよりフェミニンな印象になった。「レースや透け感のある素材を使ってコントラストを加えた」とカール。

観客の中には、今回のショーを暗い、と捉えた人もいた。しかしカールは、「このコレクションは、決してイビサ島で着るためのものではない」と語る。「秋のはじまりを表現した。夏は過ぎ去ったんだ。私たちは新しい何かを切望している。それから、冬の霧が大好きなんだ。とても詩的だからね」。(c)AFP/Robert MacPherson

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