ミシェル夫人も愛用、実力派デザイナー「ソフィー・テアレット」に注目
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【12月28日 AFP】米ファッション界で、フランス生まれのブルックリン(Brooklyn)在住デザイナー、ソフィー・テアレット(Sophie Theallet)が注目を集めている。
ソフィーが最初に注目を浴びたのは今年の初め。彼女の手掛けた2枚のドレスを、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人が着用したことで、一気にその名が知られることとなった。さらに先月、第6回「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)」で見事グランプリを獲得し、さらなる足がかりを作ったのだ。
アワードの賞金額は20万ドルだが、それ以上に、この受賞で経済的な支援を獲得できることがテアレットにとって大きな意味を持つことになる。なにしろ同賞は、ファッション界に大きな影響を持つ米『ヴォーグ(VOGUE)』誌のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長やCFDA会長でデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)らのお墨付きなのだから。
■ゴルチエ、アライアで修行後、ニューヨークへ移住
ソフィー・テアレットは、パリのファッション専門学校、ステュディオ・ベルソー(Studio Bercot)を卒業。1980年代にはフランスでファッションのアワードを獲得し、「ジャンポール・ゴルチエ (Jean Paul Gaultier)」や「アズディン・アライア(Azzedine Alaia)」で働いた後、12年前よりニューヨークに移住。3年前より自身のプレタポルテコレクションを発表している。
「ゴルチエでは何があってもあきらめないことを、アライアでは細部にまで厳密にこだわることを学んだわ」とテアレットはいう。「12年前にアメリカに恋に落ちてこの国にやってきたの。フランスに戻るつもりはなかったけれど、アライアとコンサルタント契約をしていたので、パリにはよく行っていたわ」
■シンプルな職場で生み出すカラフルなドレス
ブルックリンにあるテアレットの事務所は決して華美なものではない。夫や友人と共有するオフィスにあるダイニングテーブルが彼女のワークスペースだ。フルタイムの従業員一人の手を借りながら、自身で生地にパターンを引き、韓国やベトナム、インドでプリントし、それから米国の工場でサンプルを作成して、最後に再びダイニングテーブルで最終的な品質チェックをして市場に送り出す。「だいたい1シーズンに40点くらい作るので、1年では80点作っているということになるかしら」とテアレット。現在は、2月に開催される10/11年秋冬ニューヨーク・コレクションで発表する作品の準備中だという。
デザインのインスピレーションについては「私は南フランスの出身ですが、自分としては“コスモポリタン”だと考えているのです。ですから、アフリカ、カナダ、メキシコ、様々な場所からインスピレーションを得ていますね」と語る。実際、テアレットのスタイルはしばしば「ボヘミアン・シック」と評される。あるときは北アフリカのカフタンを、あるときはサハラ郊外の明るいコットン素材を取り入れ、オレンジとグリーン、ブロンズとロイヤルブルーといった大胆な配色にも臆せず挑戦する。
また、彼女は「シンプルなコットンドレスに勝るものはない」という信念の持ち主でもある。最後の言葉には、テアレットのコットンドレスを着用したミシェル大統領夫人も大いに賛意を示すことだろう。(c)AFP/PAOLA MESSANA
【関連情報】
◆ソフィー・テアレット、第6回CFDA/ヴォーグファッション基金グランプリに
◆ミシェル夫人、印首相を迎える晩餐会に「ナイーム・カーン」のドレス
◆【ミシェル・オバマ】過去記事一覧
ソフィーが最初に注目を浴びたのは今年の初め。彼女の手掛けた2枚のドレスを、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)米大統領夫人が着用したことで、一気にその名が知られることとなった。さらに先月、第6回「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)」で見事グランプリを獲得し、さらなる足がかりを作ったのだ。
アワードの賞金額は20万ドルだが、それ以上に、この受賞で経済的な支援を獲得できることがテアレットにとって大きな意味を持つことになる。なにしろ同賞は、ファッション界に大きな影響を持つ米『ヴォーグ(VOGUE)』誌のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長やCFDA会長でデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)らのお墨付きなのだから。
■ゴルチエ、アライアで修行後、ニューヨークへ移住
ソフィー・テアレットは、パリのファッション専門学校、ステュディオ・ベルソー(Studio Bercot)を卒業。1980年代にはフランスでファッションのアワードを獲得し、「ジャンポール・ゴルチエ (Jean Paul Gaultier)」や「アズディン・アライア(Azzedine Alaia)」で働いた後、12年前よりニューヨークに移住。3年前より自身のプレタポルテコレクションを発表している。
「ゴルチエでは何があってもあきらめないことを、アライアでは細部にまで厳密にこだわることを学んだわ」とテアレットはいう。「12年前にアメリカに恋に落ちてこの国にやってきたの。フランスに戻るつもりはなかったけれど、アライアとコンサルタント契約をしていたので、パリにはよく行っていたわ」
■シンプルな職場で生み出すカラフルなドレス
ブルックリンにあるテアレットの事務所は決して華美なものではない。夫や友人と共有するオフィスにあるダイニングテーブルが彼女のワークスペースだ。フルタイムの従業員一人の手を借りながら、自身で生地にパターンを引き、韓国やベトナム、インドでプリントし、それから米国の工場でサンプルを作成して、最後に再びダイニングテーブルで最終的な品質チェックをして市場に送り出す。「だいたい1シーズンに40点くらい作るので、1年では80点作っているということになるかしら」とテアレット。現在は、2月に開催される10/11年秋冬ニューヨーク・コレクションで発表する作品の準備中だという。
デザインのインスピレーションについては「私は南フランスの出身ですが、自分としては“コスモポリタン”だと考えているのです。ですから、アフリカ、カナダ、メキシコ、様々な場所からインスピレーションを得ていますね」と語る。実際、テアレットのスタイルはしばしば「ボヘミアン・シック」と評される。あるときは北アフリカのカフタンを、あるときはサハラ郊外の明るいコットン素材を取り入れ、オレンジとグリーン、ブロンズとロイヤルブルーといった大胆な配色にも臆せず挑戦する。
また、彼女は「シンプルなコットンドレスに勝るものはない」という信念の持ち主でもある。最後の言葉には、テアレットのコットンドレスを着用したミシェル大統領夫人も大いに賛意を示すことだろう。(c)AFP/PAOLA MESSANA
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