【パリ 26日 AFP】メンズファッション界に革命的変化をもたらしたディオールオム(Dior Homme)の前クリエイティブ・ディレクター、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が23日付けの仏ルモンド(Le Monde)紙で、「レディースをデザインしたかった」と辞任の理由を語った。

■「レディースをやりたい」

 「7年間ディオール・オムのデザイナーを務め、自分のさらなる前進を考えた時に、レディースをやりたいと思った。その夢は、ディオールでは実現が困難だった」

 クリスチャン・ディオール(Christian Dior)のレディスラインは、プレタポルテ、オートクチュール共にジョン・ガリアーノ(John Galliano)が手掛けており、今年就任10周年を祝ったばかりだ。

 ディオールを去る前にも、同社で自身の名を冠したメゾンを立ち上げる案も挙がっていたが、スリマンはそれを辞退。このことに対しては、「自分の名前のブランドを持つ準備ができていなかった」とコメントした。

■ファッション界のケジュールに不満

 また、「商品が実際に店頭に並ぶ時期の1年前に作品を発表しなければならない」という国際的なファッション業界のスケジュール組みへの不満を語る。

 「シーズン毎のコレクションはもう意味がないと思う。全てをすぐにウェブでみられるしね。流行についていくためのファッションビジネスをやる、みたいなロジスティックを受け入れられない。昔はそれが道理に合ってたのかもしれないけど、もう今は無理だよ」。(c)AFP

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