【12月15日 AFP】故エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)さんが愛用した宝石類が13日、ニューヨーク(New York)の競売大手クリスティーズ(Christie's)で競売にかけられ、16世紀から伝わる真珠のネックレスが1184万ドル(約9億2000万円)で落札された。

「ラ・ペレグリーナ(La Peregrina)」と呼ばれるこの真珠は、16世紀にパナマ(Panama)湾で発見され、スペインのフェリペ2世が所有。以後、スペイン王家に伝わり、17世紀にベラスケス(Velazquez)が描いた王女の肖像画にも登場している。

 その後、ジョゼフ・ボナパルト(Joseph Bonaparte)が短期間スペインを統治した間にフランスに渡ったが、1969年、オークションに出品され、テイラーさんの当時の夫だった俳優リチャード・バートン(Richard Burton)さんが3万7000ドル(約290万円)で落札した。

 カルティエ(Cartier)のネックレスにあしらわれ、予想落札額は200~300万ドル(約1億6000万~2億3000万円)だったが、激しい競り合いとなり、値が急騰。真珠の宝石としては、オークション史上最高額となった。

 その他にも、ブルガリ(Bulgari)のエメラルドとダイヤモンドのネックレスは610万ドル(約4億8000万円)、それに合うブローチは660万ドル(約5億2000万円)、イヤリングは320万ドル(約2億5000万円)の値を付けた。(c)AFP/Brigitte Dusseau

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