【8月7日 MODE PRESS】180年以上ヨーロッパで愛されているナチュラルソープブランドの「ランパル・ラトゥール(Rampal Latour)」が日本初上陸を果たした。

 「ランパル・ラトゥール」という名前は知らなくても、「マルセイユ石けん」といえば、日本でも少しは馴染みがあるかもしれない。そもそものはじまりは1000年以上前の9世紀頃。当時、フランスの地中海沿岸・マルセイユ地方で、シャボン炊きの職人によって作られていた石鹸は高い人気を誇っていた。しかし、その後、ありとあらゆる粗悪品が市場に出回ったため、17世紀にルイ14世がマルセイユ以外での製造を禁じた。その結果、72%以上のピュアベジタブルオイルを使用、伝統職人による「手作り」のみで作るなど厳しい製造基準が与えられたという。

 マルセイユ石鹸は、その品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれ、古くから王侯、貴族や上流階級の人々に愛用され、世界的に有名な石鹸となった。そして現在、当時の伝統製法を用いたマルセイユソープを作っているのは、ランパル・ラトゥールを含め数社しかない。

 今回満を持して日本上陸を果たしたランパル・ラトゥール社のジャン・ルイ・プロット(Jean-Louis PLOT)CEOに話を聞いた。

■ ジャン・ルイ・プロット:ランパル・ラトゥール社CEO

 長い歴史のあるブランドなので、フランスではよく知られていますが、私がこのブランドに関わるまではグローバルな展開はしていませんでした。しかし、いま私たちの生活はすべてがグローバルです。欲しい物や情報は、世界中どこにいても手に入る。「ランパル・ラトゥール」の製品は、そんな現代のライフスタイルと非常にマッチしていると思ったのです。周囲のひとの後押しもあって、ここまでの規模で展開をはじめました。

 ランパル・ラトゥールが100年以上続いている理由は、歴史があると同時に常に革新的な取り組みをその時その時でやってきたことだと思います。 固形石鹸からはじまり、フレーク状石鹸や液体石鹸、さらにはオーガニック素材を用いたり香りも時代の空気を常に捉えてきた。 ライフタイルが変わると共に、製品も変わってきたのです。伝統は守りつつ、時代の流れを読みながら成長してきたのです。

 ビジネスに関して言えばフランスに次いで、台湾でも成功しています。それを受けて、今回の日本進出は間違いないだろうと確信しています。今後、さまざまなシーンで日本の皆さんの手元にランパル・ラトゥールの製品が届くよう計画を準備しています。お楽しみに!【岩田奈那】(c)MODE PRESS