【7月13日 MODE PRESS】メークアップアーティストのピーター・フィリップス(Peter Philips)が、7月5日にグランパレで行われた「シャネル(CHANEL)」11/12年秋冬オートクチュールコレクションのメークアップについて解説した。

 「今回のオートクチュールコレクションでは、ブリーフィングの初期段階からいくつかキーとなる要素がありました。カール(Karl Lagerfeld)はマスキュラン/フェミニンなシルエットや、ヴァンドーム広場(Place Vendome)を模した会場装飾について、また夜の雰囲気のショーであること、 印象的に光る“フラッシュライト シューズ”などについて語ってくれました。そしてここから、僕はスパイの仮面のようなヴェールのアイディアを思いついたんです。

 このメークアップはアイメークにフォーカスしていますが、あくまでヴェールを通したもの。肌づくりはピュアに、チークをわずかにのせ、唇はピーチスキンのようなヴェルヴェット マットに。ネイルには、ヴェルニの中から既にシャネルの定番カラーとなっているブルーサテンを選びました。これはタイムレスに美しい夜のブルーです。

 僕が創りたかったのは、夜を突き刺すようなまなざしをヴェール越しに感じ取れるようなアイメーク。そのために、この秋の新色コレクションからイリュージョン ドンブルの#85 ミリフィックを使いました。暗闇の中で星がまたたくようなアイシャドウです。闇の中できらめく目もとと、夜の色をまとった指先、そしてルージュ アリュール ヴェルヴェットの#31 ラフュルティヴが唇でほのかに色づき、こっそり魅惑的なキスを送ってくれます」(c)MODE PRESS

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