ウクライナ、拘束した「ロシア兵」の映像公開
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【8月27日 AFP】ウクライナ治安当局は26日、同国東部で身柄を拘束したロシア軍空挺(くうてい)兵らが、ウクライナ領内に装甲車で侵入したことを告白する様子を写したとされる映像を公開した。一方、ロシア国営メディアは同日、これら兵士らが「誤って越境した」と釈明する軍情報筋の話を伝えている。
ウクライナ治安当局はこれに先立つ25日、ロシア軍空挺兵10人をウクライナのDzerkalne村付近で拘束したと発表。同村はロシア国境から20~30キロ離れており、親露派の拠点都市ドネツク(Donetsk)の南東約50キロに位置している。
ウクライナのメディアが放送した映像では、迷彩服を着用し、ロシア中部に駐屯する第331空挺師団に所属するイワン・ミルチャコフ(Ivan Milchakov)を名乗る男性が、装甲車でウクライナ領内に侵入したと認めている。
丸刈りのこの男性は捜査官に対し、ベージュのテント内でこう話している。「隊列をなし、道路を通ってではなく野原を横断してここまでやって来た」「越境したことに気付きもすらしなかった」
この男性によると、兵士らは司令官からウクライナ領内へ入る3日間の任務の指示を受けたが、はっきりした目的は告げられなかったという。
またイワン・ロマンツェフ(Ivan Romantsev)という名の兵士とされる別の男性は、装甲車両のナンバーは白いペンキで塗りつぶされており、自分たちは「訓練演習」だと聞かされていたとした上で、「自分の装甲車が爆破されて初めて、これは訓練ではないと気付いた」「本来は交戦すべきでない人々に対する軍事作戦を目的としてわれわれが派遣されたことを、私は理解した」と語った。
一方、ロシアの3通信社は国防省筋の話を引用し、「兵士らはロシアとウクライナの国境地帯のパトロールに当たっていたというのが事実で、装備も標識もない地点で誤って越境した可能性が高い」という見方を伝えた。(c)AFP