エボラウイルスから身を守る方法
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【8月1日 AFP】西アフリカではエボラウイルスの感染が過去最悪規模に拡大しており、エボラ出血熱が世界的に広がるのではとの懸念が高まっている。
国連(UN)の世界保健機関(World Health Organization、WHO)と米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)が出した予防方法は以下のとおり。
■症状に注意を
エボラ出血熱の症状には、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、衰弱、下痢、おう吐、胃痛、食欲低下、そして出血がある。
CDCのスティーブン・モンロー(Stephan Monroe)氏は「感染は感染者の体液との直接的な接触または、感染者の分泌物で汚染された針などの物への接触を通じて起きる」と述べた上で、「エボラは症状が現れるまでは伝染性はない」と語った。
■体液
エボラウイルスは、粘液、精液、唾液、汗、おう吐物、排せつ物、血液を通じて感染する。
エボラウイルスの感染には体液との直接的な接触が必要なため、航空機や列車のような混雑した場所で乗客の間で広まることは「非常に可能性が低い」とモンロー氏は述べる。「エボラウイルスに感染する人の大半は、すでにエボラウイルスに感染して症状が出ている人と一緒に生活している人や、看護している人たちだ」とモンロー氏は語った。
エボラ出血熱の致死率は90%に上ることもあるが、生き延びた人も2か月近くは他人に感染させる可能性があるので注意する必要がある。「エボラから回復した男性は、回復後最大7週間は精液を通じてウイルスを感染させる」とWHOは述べた。
またエボラウイルスは、葬儀の準備や埋葬などの際にエボラウイルスで死去した人の遺体に触れた人々にも感染している。