ドルチェ&ガッバーナは、自分たちの死とともにブランドも終わりを迎える
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【4月7日 AFP】イタリアファッション界のアイコンであるデザイナーのドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)とステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)は5日、彼らの名を冠する「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」は、自分たちが死んだらブランドもそこで終焉を迎えると語った。
「我々が死んだらそこで終わり。日本人デザイナーなどに『ドルチェ&ガッバーナ』の服をデザインしてもらいたくない」とイタリアの全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)のインタビューでステファノ・ガッバーナがコメントした。
ベテランデザイナーの二人は1985年にブランドを立ち上げた。2004年にはカップルとしての関係は解消したものの、その後も共に仕事をしてきた。
■「他人に干渉できない絆が我々の間にはある」
「別れた時に、すべてを分けたほうがいいと話し合った。私が事故などにあってしまったら、彼(ガッバーナ)は次の日からファッション業界の知識を持たない人間、例えば事業をダメにしてしまうかもしれない私のいとことか、と仕事をしなくてはいけなくなる」とガッバーナ。
また、2人は「ブランドを買収するといういかなる対案も」拒絶してきたとドルチェは明かした。
「世界中の富を手に入れたとしても、自由でなければ意味がない。墓に入るとき、棺桶にお金を詰め込んで行けるわけじゃないから」と続けた。
数十年かけて一大ブランドを築き上げてきたガッバーナは、財産を使う「時間がない」のだと告白した。「仕事で手いっぱい。お金持ちになることに興味はない。私の目標は成功を収めること」
既に恋人としての関係は終わっているが、いまだ特別な結び付きがあるのだと2人は言う。「今でも、私のものは彼のもの、彼のものは私のもの。私たちの新しいパートナーたちはいや応なしに、そのことは知っている」とドルチェ。「若い時の愛は――私にとっては初めての経験、彼にとっては初めてのラブストーリー――それはピュアで完全無欠なのです」
(c)AFP