オーガニックコットン買付量、13年世界第1位は「H&M」
このニュースをシェア
【8月5日 Relaxnews】スウェーデン小売大手「H&M」は、業界に良い手本を示していけるよう、ファストファッションをより持続可能なものにしていく方法を常に模索している。オーガニックコットンを使用することは正しい方向に向かうごく小さな一歩にすぎないようだが、昨年「H&M」はオーガニック認証を受けたコットンの買付量で世界第1位になった。
2013年に「H&M」が使用した綿の10.8パーセントがオーガニック認証を受けていた。割合としては小さいように思われるかもしれないが、テキスタイル・エクスチェンジ(Textile Exchange)の2013年版オーガニックコットン市場リポートによると、「H&M」がファッション大手最大のオーガニックコットンバイヤーだったという。同社は同じランキングで、2010・11年にも1位、12年に2位となった。
エンバイロメンタル・サステナビリティー・マネージャーのヘンリク・ランパ(Henrik Lampa)氏は、「このような実績をあげられたことを大きな誇りに感じています。オーガニック認証コットンの使用量をさらに増やしていくため、明確な目標を掲げました。これは2020年までにより持続可能なコットンのみを使用するという戦略ターゲットの一環です」と話している。
またランパ氏によると、同社は再生コットンと「ベター(より良い)コットン」使用のパイオニアでもあるという。「ベターコットン」は生産地の環境を尊重し生産者とコミュニティー全体の生活を向上させる条件の下で生産された綿を指す。昨年末までに、「H&M」で使用している綿の5%が「ベターコットン」だったという。
テキスタイル・エクスチェンジのラリア・ペッパー(LaRhea Pepper)代表は、「『H&M』が継続的にリーダーシップを強く発揮していることをたたえます。同社はテキスタイル業界に意義深い変革をもたらす模範的企業です」と述べた。
同市場リポートによると、この他認証オーガニックの買付量が多かった企業は、「C&A」(第2位)、「プーマ(Puma)」、「ナイキ(Nike)」、「ターゲット(Target)」、「ウィリアムズソノマ(Williams-Sonoma)」など。「ターゲット」は、昨年の買付量の増加割合ランキングでも、「スタンレー&ステラ(Stanley&Stella)」に次いで2位となっている。(c)Relaxnews/AFPBB News