【2月5日 AFP】大統領選を3月4日に控えたロシアの首都モスクワ(Moscow)で4日、ロシアの将来をめぐって対立する2勢力が大規模デモを開催した。

 マイナス17度という気温にもかかわらず、デモ隊はダウンジャケットと毛皮のコート、ブーツを着込んで集まった。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相の辞任を求める反プーチン派が過去2か月で3度目の集会を開催する一方で、プーチン首相支持派もモスクワ西部の広場に集結した。

 プーチン支持派デモの参加者は、警察発表によると13万8000人。だが、現地のAFP記者によるとこの人数は誇張されているように見えるという。また、集会に集まるよう勧誘されたり圧力をかけられたという報告もある。

 一方、SNSで呼び掛けが行われた反プーチン派のデモは、警察発表によると参加者は3万6000人だった。

 だが反プーチンデモの主催者側は、参加者が12万人に上ったと発表し、凍える気温にもかかわらず、今回のデモには過去2度のデモと同様に多くの人が集まったと述べている。

 デモに参加したビジネスマンのミハイル・マトロソフ(Mikhail Matrosov)さん(51)は「寒さは怖くない。われわれが恐れているのは嘘だ。われわれは公正な選挙を求めている」と語った。(c)AFP/Anna Malpas and Laetitia Peron