【12月19日 AFP】欧州の米国大使館と米州知事事務所に不審な白い粉入りの封筒が届いた事件で、米国務省のショーン・マコーマック(Sean McCormack)報道官は18日、日本とチェコの米大使館にも同様の封筒が届いていたことを明らかにした。白い粉入り封筒が届いた在外米大使館は18か所となった。

 マコーマック報道官は、「全大使館から回収した白い粉を検査した結果、病原菌などの危険物質ではないことが明らかになっている」としている。

 米国務省は17日、独ベルリン(Berlin)、スイス・ベルン(Berne)、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)、ルーマニア・ブカレスト(Bucharest)、デンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)、アイルランド・ダブリン(Dublin)、ルクセンブルク(Luxembourg)、スペイン・マドリード(Madrid)、ノルウェー・オスロ(Oslo)、仏パリ(Paris)、アイスランド・レイキャビク(Reykjavik)、ラトビア・リガ(Riga)、伊ローマ(Rome)、スウェーデン・ストックホルム(Stockholm)、エストニア・タリン(Tallinn)、オランダ・ハーグ(The Hague)の各米大使館に白い粉入りの封筒が届いたと発表していた。

 また、米連邦捜査局(FBI)によれば、全米40か所の州知事事務所にも同様の封筒が届いており、FBIは17日、「こうしたいたずらは深刻な結果を引き起こす可能性がある」との声明を発表した。

 これに先立ってFBIは10日、米大統領選の共和党副大統領候補だったサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事など8人の州知事に、8日以降に同様の封筒が送付されていたことを公表していた。(c)AFP