【7月8日 AFP】米上院軍事委員会のジョン・マケイン(John McCain)委員長(共和党)は7日開かれた同委員会の公聴会で、シリア反体制派に対する軍事訓練が遅れていると指摘し、米国はイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」との戦いに「敗れつつある」として米政府の対IS戦略を厳しく批判した。

 米政府は、ISと戦うシリア反体制派の中でも穏健派の戦闘員を訓練しているが、アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は、訓練対象者の選抜が難しいため、先週の時点で訓練を受けているのは目標をはるかに下回る約60人しかいないと明らかにした。

 マケイン氏は「ISを壊滅させると大統領は長々と演説したが、短期的にもみても、長期的にもみても、その目標を達成するために現在われわれがやっていることで十分だと信じるに足りる理由がない」と述べた。

 公聴会の前日、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は国防総省で演説し、シリアにおける米国主導の有志連合の対IS作戦は「激化している」が、戦闘は長引く恐れがあると述べていた。(c)AFP