【12月16日 AFP】米国の動物園で飼育されていたシロサイの亜種キタシロサイの1頭が死んだことが15日、明らかになった。これで現存するキタシロサイは世界に5頭になった。

 米カリフォルニア(California)州南部にあるサンディエゴ動物園(San Diego Zoo)によると、絶滅危惧種であるキタシロサイのアンガリフ(推定44歳)が死んだのは14日。高齢のための自然死とみられるが、検視結果はまだ出ていない。

 現時点で生存が確認されているキタシロサイは、同サンディエゴ動物園で飼育されている高齢の雌1頭とアフリカの3頭、そしてチェコの動物園の1頭のみとなっている。

 同動物園では、キタシロサイの繁殖も試みられたが、成功には至らなかった。

 世界自然保護基金(WWF)によると、キタシロサイは、狩猟や角を狙った密猟の他、多くの紛争によってほぼ絶滅状態になったという。(c)AFP