米次期国防長官にカーター氏を指名、ヘーゲル氏は会見に現れず
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【12月6日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は5日、ホワイトハウス(White House)で記者会見し、先週辞任を表明したチャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)前国防長官の後任としてアシュトン・カーター(Ashton Carter)前国防副長官(60)を指名したと発表した。
オバマ大統領は、カーター氏を「国防長官として必要な戦略的な見識と技術的な知識を兼ね備えており、職務1日目から指導力を発揮できる人物」だと評した。カーター氏は指名を受け入れた理由として、「われわれは深刻な戦略的課題に直面しているが、それと同時に、一致団結すれば輝かしいチャンスをつかむこともできるからだ」と述べた。上院は近くカーター氏の国防長官就任を承認するとみられている。
米政権はイラクとアフガニスタンで13年間続いた戦闘から米軍を引き揚げさせようとしてきたが、その流れは急転換し、最近はイラクとシリアでイスラム過激派に空爆を行っている。新しい状況の中で米国防総省を率いる能力に欠けるとしてオバマ大統領の信頼を失い、国防長官を辞任することになったヘーゲル氏は、記者会見に姿を現さなかった。
ヘーゲル氏は指名発表後にカーター氏に電話をかけて円滑な引き継ぎをすると約束したとともに、声明の中でカーター氏の指名を強力に支持していると表明した。(c)AFP/Jérôme CARTILLIER