【6月20日 東方新報】中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号(Adora Magic City)」は6月6日、4000人余りの乗客を乗せ、上海呉淞口国際クルーズ港を出発した。中国で初めてとなる「目的地なし」の海上クルーズが始まった。

今回の航海は上海発着で、「海上カーニバル」をテーマにした2泊3日の週末クルーズだ。クルーズ商品の新たな試みとして、寄港地を巡る従来型の旅行から、船内体験そのものを楽しむ新しい形を探る狙いがある。

「目的地なしクルーズ」とは、中国の母港を出発し、具体的な寄港地には立ち寄らず、公海上を周遊するクルーズ旅行を指す。従来のクルーズ航路の簡略版ではなく、特定の利用者層に向けた新しい旅行商品で、「乗船した瞬間から休暇が始まる」という考え方を打ち出している。海外ビザが不要で、日程も柔軟なため、市民の週末旅行や家族連れの短期休暇など、多様な需要に合っている。

愛達クルーズの関係者は「今回の挑戦的な試みによって、クルーズ船そのものを目的地とし、若い世代や会社員、新しい体験を求める乗客に、質の高いクルーズ休暇を気軽に楽しんでもらいたい。中国のクルーズ観光市場にさらなる可能性を切り開き、商品の選択肢を豊かにすることで、新たなクルーズ消費に力強い活力を注ぎたい」と述べた。

初航海に向け、「愛達・魔都号」は船内コンテンツをさらに充実させた。ポップスライブ、トークショー、マジックショー、テーマパーティー、社交ダンスパーティーなどの娯楽イベントを増やし、海上スポーツ施設も全面開放した。飲食サービスは24時間提供される。

販売開始以来、乗船券は供給が追いつかない状態が続いている。初航海の快適性を確保するため、今回は乗船率を80%に抑えた。初歩的な統計によると、乗客は主に華東地域からで、平均年齢は47歳。通常航路の平均年齢55歳を下回った。(c)東方新報/AFPBB News