二刀流レデツカが滑降3位、五輪日程変更へアピール アルペン世界選手権
このニュースをシェア
【2月9日 AFP】アルペンスキー世界選手権は8日、オーストリアのザールバッハで女子滑降が行われ、スノーボードと二刀流のエステル・レデツカ(チェコ)が3位に入った。
レデツカにとって、世界選手権ではこれが初のメダルで、これまでは2021年大会の滑降とスーパー大回転の4位が最高だった。ブリージー・ジョンソン(米国)が優勝し、ミリヤム・プフナー(オーストリア)が銀メダルを獲得した。
レデツカは「スノーボーダーにしては悪くないでしょ!」と話した。
レデツカはウインタースポーツで唯一無二と言っていい選手で、2018年の平昌冬季五輪ではスノーボードのパラレル大回転で優勝したのに加え、スキーのスーパー大回転でも金メダルを獲得してスキー界を驚かせた。スノーボードでは、4年後の北京大会でも連覇を達成している。
しかし2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪では、スノーボードのパラレル大回転とスキーの滑降が同じ日に、異なる会場で数時間の差で予定されている。
レデツカは、両方の種目に出場できるようにスケジュールを変更してほしいと国際オリンピック委員会(IOC)に訴えており、今回の結果がその後押しになることを期待している。
今回の銅メダルについて、レデツカは「自分を助けたようなもの」と語り、「関係者が見ていてくれたらいいなと思う」と願った。
「コルティナでも挑戦のチャンスがあればと思っている。こういうユニークなレースを見せ、スキーとスノーボードの両方で滑れたら本当に光栄だしうれしい」
「それが私の最大の夢だし、自分がどちらのスポーツでも世界のトップレベルに属していると本気で思っている。だからそれを証明するチャンスがほしい」
それでも「あしたからは再びスノーボーダーになる」と話し、スイスのエンガディンで3月16日から30日まで開催される世界スノーボード選手権を見据えた。(c)AFP/Luke PHILLIPS