【2月9日 CGTN Japanese】中国中部山西省太原市文物局の考古学者はこのほど、石窟寺院の調査中に今から1000年余り前の隋・唐時代の石窟を発見し、太原地区の石窟文化の研究に新たな文化財の材料を加えました。

 この石窟は仏回寺石窟と呼ばれ、太原市晋源区程家峪の天竜山北支脈の山腹にあり、石窟全体が巨石の上に掘られたものです。考古学者が現場で測定したところ、石窟全体は長さ8.2メートル、高さ4.26メートル、奥行き1.63メートルで、すでに傾斜しており、東は高く西は低く、東部の底端部は断裂し、1メートル以上上向きに反り返っていることが分かりました。

 仏回寺の石窟は規模がやや大きく、太原地区の石窟調査では中型の石窟と考えられています。現状から見ると、石窟は保存状態が良く、塑像の人物の姿と衣服の線は明瞭で滑らかなラインを描き、石刻技術のレベルは高く、極めて高い芸術的価値を有しています。塑像の形態的特徴に基づき、考古学者は開削された年代が今から1000年以上前の隋・唐時代と初歩的に推測しており、これは日本の飛鳥時代、奈良時代、平安時代にほぼ相当するとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News