【2月6日 AFP】フランス・アルプス地方にあるスキーリゾート地のラ・ロジエールでは、16頭の雪崩救助犬が訓練を受けている。埋もれてしまった人を救出するという実際の状況を想定したプログラムだ。

フランス各地の学校では今月、約2週間の冬休みに入るため、スキー場には大勢の人出が見込まれる。その休暇を前に、犬たちの反射神経を研ぎ澄ませることが訓練の目的だ。

雪崩救助犬とそのハンドラーは、雪崩災害の現場に真っ先に投入される救助隊だ。現場では、風や上空を飛行するヘリコプターの音などさまざまな要因でハンドラーの声が犬に届かない可能性があるといい、ハンドラーが「肩の向き」を変えることも、犬を誘導する方法の一つだ。

また、犬が効率よく救助活動を行うためには「嗅覚」の訓練が必要だという。訓練に参加していたハンドラーは「犬たちは最も重要なにおいを見つけるよう訓練されています。一番強いにおいがある場所に被災者がいるからです。だから犬たちは雪山で嗅覚を研ぎ澄ますのです」と話した。

映像は4日撮影。(c)AFP