【12月4日 AFP】カンボジアの裁判所は2日、商業的代理出産を請け負ったフィリピン人の妊婦13人に対し、禁錮4年(うち2年は執行猶予)を言い渡した。

カンダル州の裁判所によると、13人は今年9月に州内で警察に身柄を拘束された外国人の女24人のうちの一部。いずれも、国境を越えた人身売買未遂の罪で起訴されていた。

裁判所は13人について、「第三者に子どもを売る意図」があり、「人身売買」と見なされる強力な証拠があると指摘している。

妊婦13人の出産後、その子どもたちがどのような処遇を受けるのか、詳細は明らかにされていない。

カンボジアは2016年、隣国タイに続き、商業的な代理出産を禁止した。これにより、主にオーストラリアや米国からのニーズで発展していた同国の代理出産業界は突然、終わりを迎えることとなった。

しかし、中国が「一人っ子政策」を緩和したことから商業的代理出産の需要は依然として高い。以前AFPの取材に応じたカンボジアの情報筋によれば、中国人を中心とする商業的代理出産を求めるカップルは、カンボジア人女性をあっせんするエージェントに4万〜10万ドル(約600万〜1500万円)を支払っている。(c)AFP