イスラエル軍、レバノン東部へ攻撃開始 首相「容赦なく」発言後
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【10月15日 AFP】レバノンの国営通信社NNAによると、イスラエル軍は15日、レバノン東部への攻撃を開始した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は前日、イスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)の無人機攻撃で自国の兵士4人が死亡したことを受け、「(首都)ベイルートを含むレバノン全土で容赦なく攻撃を続ける」として、ヒズボラへの報復を表明していた。
NNAによれば、イスラエル軍は15日早朝、レバノン東部ベカー平原(Bekaa Valley)で複数の空爆を実施。それを受け、バールベック(Baalbek)にある病院が稼働停止に追い込まれた。
イスラエル軍の目標はヒズボラの拠点にとどまらず、レバノン国内の他の場所も攻撃されている。同国保健省によると、14日には住民のうちキリスト教徒が多数を占める北部の集落が攻撃を受け、少なくとも21人が死亡した。
南部国境の町マルジャユーン(Marjayoun)の民間防衛隊隊長は、「救助任務がますます困難になっている。攻撃が絶え間なく続き、われわれを狙ってくるからだ」と話した。
一方、ヒズボラもイスラエル軍の部隊や同国北部に攻撃を仕掛けている。(c)AFP