イスラエル首相、ヒズボラへの報復表明「容赦なく攻撃」
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【10月15日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は14日、前日に同国の軍事基地にレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が無人機攻撃を仕掛け、兵士4人が死亡したのを受け、ヒズボラを「容赦なく攻撃し続ける」として報復を表明した。
イスラエル北部ハイファ(Haifa)南方ビンヤミナ(Binyamina)近郊の軍事基地に対するヒズボラの無人機攻撃では、兵士4人が死亡。救助隊によると、60人が負傷した。
ネタニヤフ氏は現場を訪れ、「レバノン全土でヒズボラを容赦なく攻撃し続ける。(首都)ベイルートも含む」と表明した。
ヒズボラは、イスラエルによる一連の空爆への報復として、「攻撃用無人機部隊」で攻撃を仕掛けたと発表した。10日にはイスラエル軍がベイルート中心部を空爆し、レバノン保健省によると、少なくとも22人が死亡した。
ネタニヤフ氏の発言に先立ち、イスラエル軍は14日、レバノン各地を再び空爆。レバノン保健省によると、キリスト教徒が多くを占める北部の集落では少なくとも21人が死亡した。
一方のヒズボラは同日正午ごろ、ハイファ近郊の海軍基地にロケット弾を発射したと発表。さらに、夕方にはイスラエル北部のツファット(Zefat、アラビア語でサフェド、Safed)にも「大規模なロケット弾攻撃」を行う一方、レバノン南部の国境沿いの集落アイタアルシャーブ(Aita al-Shaab)での「激しい交戦」を含め、その他の場所でも戦闘を行っていると明らかにした。
イスラエルでは14日夕方、商都テルアビブを含め、中部全域で空襲警報が鳴り響いた。同国軍はそれに先立ち、シリア側から飛来した2機の無人機を撃墜したと発表した。(c)AFP