【10月11日 Xinhua News】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は10日の記者会見で、台湾地区の指導者、頼清徳(らい・せいとく)の演説について質問を受け、頼清徳の発言や行動によって両岸(中国の大陸と台湾)が中国に属するという客観的事実を変えることはできず、中国が必然的、最終的に統一されるという歴史の大勢を阻むこともできないと指摘した。

 毛氏は次のように述べた。頼清徳の演説は両岸の歴史的な結び付きを意図的に分断し、「互いに隷属しない」「主権を堅持する」などの論調を繰り返し、形を変えて「台湾独立」という暴論を唱え、独立への頑迷な立場を再び露呈し、政治的私利を得るために台湾海峡の緊張を高めることもいとわない険悪な下心をさらけ出した。

 世界に中国は一つしかなく、台湾は中国領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法的政府である。頼清徳が何を言っても、何をしても、両岸がいずれも中国に属するという客観的事実を変えることはできず、中国が必然的、最終的に統一されるという歴史の大勢を阻むこともできない。「独立」を画策し挑発するのは破滅への道である。

 「一つの中国」原則は国際関係の基本準則であり、国際社会の普遍的な共通認識である。台湾が過去に国家だったことはなく、今後も決して国家にはなり得ず、いわゆる「主権」は元々存在しない。「一つの中国」原則を堅持し、「台湾独立」「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」に反対することは、台湾の対外交流および国際活動への参加問題を処理するわれわれの一貫した立場である。

 中国は一貫して、われわれと国交を持つ国がいかなる形であれ台湾と公的な往来を行うことに断固反対し、いかなる方式、いかなる口実であっても中国に内政干渉を行うことに断固反対すると改めて強調したい。台湾を訪問した少数の外国政治家に、誤った言動を是正し、中国への内政干渉をやめ、「台湾独立」を黙認、支持し、台湾海峡の緊張を高めることをやめるよう促す。(c)Xinhua News/AFPBB News