イスラエルがダマスカス空爆、民間人7人死亡 シリア
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【10月9日 AFP】シリア政府は、8日のイスラエルによる首都ダマスカスへの空爆で民間人7人が死亡したと発表した。人権監視団体は、標的になったのはイランの革命防衛隊とレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)が使用している建物だったとしている。
シリア国防省によれば、ダマスカスのマッジ(Mazzeh)地区にある住宅や事業所が入ったビルが空爆され、女性や子ども犠牲となった。捜索・救助活動が続いているため、死者数は暫定的なものだという。
英国に拠点を置くNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、「イスラエルは革命防衛隊とヒズボラの幹部が頻繁に訪れる建物と、その前に駐車していた車を狙った」と指摘した。
同NGOのラミ・アブドルラフマン(Rami Abdel Rahman)所長は、9人が死亡し、そのうち5人は子どもを含む民間人だと述べた。
また、少なくとも2人は外国人だとしたが、国籍については言及していない。
在シリア・イラン大使館は、死者の中にイラン人はいないとしている。
シリア外務省は8日、「無防備な民間人に対するこの残虐な犯罪を最も強い言葉で」非難すると述べた。さらに、イスラエルが中東地域を「壊滅的な結果をもたらす対立」に引きずり込むのを阻止するために、「今すぐ対処」すべきだと訴えた。
AFPTVの動画からは、攻撃された建物が煙に包まれ、建築部材やねじ曲がった金属片が地面に散乱している様子が確認できる。
AFP特派員は、建物の1~3階部分が破壊され、近くの車約20台ががれきで損傷しているのを確認した。(c)AFP