【9月26日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー（Volodymyr Zelensky）大統領は25日、国連総会（UN General Assembly）の一般討論演説で、同国の原子力発電所を標的にロシアが壊滅的な攻撃を計画している可能性があると警告した。また、外部からの和平の押し付けは拒否するとした。

　ゼレンスキー氏は、ウクライナの情報機関により、ロシアが衛星を使って核インフラを探知しているのが分かったと主張。ウラジーミル・プーチン（Vladimir Putin）大統領は「わが国の原発とインフラを攻撃し、電力網から原発を遮断することを計画しているようだ」と語った。

　その上で、「エネルギーシステムにおける重大事故は核災害につながる恐れがある。そんな日が訪れてはならない」とし、「ロシアはこのことを理解する必要があり、それは侵略者への圧力強化に向けたあなた方の決意にもかかっている」と呼び掛けた。

　一方ゼレンスキー氏は、中国とブラジルを名指しし、ロシアとの和平交渉を促している一部の国の「真の関心」がどこにあるのか疑問だとした上で、「ウクライナの犠牲によって力を強化することはできない。世界はすでに、植民地戦争と大国の陰謀を経験している」と述べた。(c)AFP