【9月25日 AFP】米カリフォルニア州ロサンゼルスで24日、米ラッパーで大物プロデューサーのショーン・コムズ(Sean Combs)被告(54)に対し、飲み物に薬物を混入した上でレイプし、さらにその様子を撮影した動画をポルノとして販売したとして、ニューヨーク州南部地区(Southern District of New York)連邦地裁に提訴したと被害女性が明らかにした。

 タリア・グレイブスさんは記者会見を開き、2001年にコムズ被告にレイプされた精神的苦痛は今も癒えないと涙ながら語った。

「心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病、不安障害を患い、心に傷を負っている。他者を信頼して健全な人間関係を築くのが難しく、心から安らぐこともできない」と話し、フラッシュバックや悪夢にもずっと苦しめられていると訴えた。

 コムズ被告は先週、複数の女性を性的虐待し、脅迫や暴力によって薬物を使用したセックスパーティーに強制的に参加させたとして、3件の罪で起訴された。

 ディディ(Diddy)、パフ・ダディ(Puff Daddy)の名前でも知られる同被告は、故ザ・ノトーリアス・B.I.G.(Notorious B.I.G. )と共にイーストコースト・ヒップホップの頂点に一気に上り詰め、グラミー賞(Grammy Awards)を受賞。メアリー・J・ブライジ(Mary J Blige)やアッシャー(Usher)、マライア・キャリー(Mariah Carey)らの作品にもプロデューサーとして参加している。(c)AFP