【9月13日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州のアルチン山国家級自然保護区でこのほど、パトロール中の同保護区管理局職員が白いチルー(チベットカモシカ)を初めてカメラに収めた。

 純白の被毛を持つチルーはまだ幼く、保護区中心部の北西に位置する庫木巴彦山麓で母親と一緒に餌を探していた。母親は黄褐色で、違いは鮮明だった。白変種は色素異常のほか、突然変異が原因となるケースもある。本来の保護色を失うため天敵に発見されやすいという。

 保護区は総面積4万5千平方キロ、平均標高4千メートル以上で、チルー、ノヤク、チベットノロバの三大有蹄類と高原に生息する希少種を保護対象としている。職員による長年の努力が実を結び、保護区域内のチルーは大幅に増加し、6万5千頭を超えた。(c)Xinhua News/AFPBB News