【8月28日 Xinhua News】中国航空工業集団（AVIC）が独自に開発、設計した空中消火機「新舟60」2機が26日、陝西省西安市で応急管理部に引き渡された。

　同機は独自の知的財産権を有する大中型固定翼緊急救援機で、最大6トンの水と人員28人、貨物3・7トンを搭載可能。消火のほか火災監視、通信指揮、人員・物資輸送などの機能を持ち、複雑な地形でも迅速に作業できる。2023年10月と今年3月に総合演習を実施し、実践に向けた貴重な知見を得た。

　新舟60の苗志敏（びょう・しびん）総設計士によると、プロジェクトチームは21年型の開発時から火災感知や精密放水のシステムを刷新し、大中型固定翼機の放水操作を安定させる空力設計や耐圧タンクの重力放水システム設計などのコア技術で大きな前進を実現した。(c)Xinhua News/AFPBB News