【7月27日 AFP】26日に仏セーヌ(Seine)川で行われたパリ五輪の開会式では、会場に到着した多くの観客が長蛇の列と入場ゲートでの問題に直面した。

 会場ではチケットを確認するためのスキャナーがスタッフに届いていなかった関係で、多くのゲートが1時間遅れでの開門となり、少なくとも1か所では2時間待たされる事態となった。

 さらに、式典開始2時間前の午後5時30分にようやくゲートが開いた際には、激しい雨が降り始めた。

 過去の五輪と比べて野心的でリスクの高いものとなっていた今回の開会式では、最大7500人のアスリートが計85隻の船団でセーヌ川の6キロメートルを航行。そのため川の両岸には大規模な警備区域が設けられ、警察官ら4万5000人が24時間態勢で警備に当たったほか、1万人の兵士と2万2000人の民間警備員も配備された。

 その他、オステルリッツ(Austerlitz)橋周辺のパレード出発地点近くにも大勢の群衆が集まっており、予定より1時間遅れで通過が許可された際には、「やっとだ!」という声が上がっていた。

 パリ警察はAFPの取材に対し、開会式の開始から15分後の午後7時45分までには全ての観客がスタンドに入場し、「何の事件」も報告されなかったと語った。(c)AFP