【7月24日 AFP】北朝鮮が韓国に向けて飛ばしているごみ袋付きの風船が24日、ソウル市内にある大統領府の敷地内に落下した。当局者がAFPに明らかにした。

 北朝鮮は5月以降、韓国に向けて多数のごみ風船を飛ばしている。だが、兵士が厳重に警備し、飛行禁止区域に設定されている大統領府の敷地内に落下したのは今回が初。

 大統領警護隊によると、化学・生物・放射線兵器に対応する部隊が安全に回収した。調査の結果、危険や汚染は認められなかったとしている。

 聯合ニュースによると、韓国軍合同参謀本部の確認を受け、大統領府は風船をリアルタイムで監視し、落下予測地点についても正確に把握していた。

 ただし、「風船の中身が分からないため、空中で処理するのは難しい」と大統領府関係者は説明。「落下後に回収する方針は変わらない」としている。(c)AFP