【7月24日 AFP】反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」の創設者、ポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者がデンマークで逮捕されたのを受け、フランス映画界のレジェンド、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さんは、国際手配した日本を非難した。

 俳優から動物愛護活動家に転身したバルドーさんは22日付の仏紙パリジャンのインタビューで、「日本政府は世界的な犯人追跡を開始した」「(ワトソン容疑者は)わなにはまった」と語り、「ポールを救うために私たちはあらゆる手を尽くさなければならない」と訴えた。

 ワトソン容疑者は21日、日本の国際手配に基づきデンマーク自治領グリーンランドで逮捕された。シー・シェパードの関連団体「キャプテン・ポール・ワトソン財団(CPWF)」によると、乗っていた反捕鯨船が日本の捕鯨船の操業を「妨害」するため北太平洋に向かう途中、グリーンランドの港に寄港したところだった。

 勾留期間は8月15日までで、この間にデンマーク法務省は引き渡しの是非を判断する必要がある。

 CPWFによると、ワトソン容疑者については、2010年に南極海で日本の捕鯨船に衝突した際の器物損壊や傷害などをめぐり、国際刑事警察機構(インターポール、ICPO)が「赤手配書」を発行していた。(c)AFP