【7月23日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領から民主党大統領候補に推薦されたカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領は22日、デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)の選挙対策本部で演説し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の資質を激しく非難するとともに、「11月(の大統領選本選)に勝利する」と誓った。

 ハリス氏が大統領候補として公の場で発言するのは初めて。党有力者も相次いでハリス氏支持を表明し、党内ではバイデン氏の後継として一本化する動きが進んでいる。多額の選挙資金も集まっている。

 ハリス氏はそうした中、選対職員を前に、バイデン氏の撤退表明を踏まえて「ローラーコースター」のような展開だったとした上で、職員に個人的に語り掛けるため本部を訪れたと説明。

 自身がかつてカリフォルニア州司法長官を務めていた際、「女性を食い物にするやから、消費者をだます詐欺師、欲得のため不正を働く者」などあらゆる犯罪者の取り調べに当たったとし、「言ってみればドナルド・トランプのような者たちだ」と語った。

 また、政治的な論議を呼んでいる人工妊娠中絶問題にも注力すると公約した。この問題をめぐっては、合憲性を否定した2022年の連邦最高裁判決をトランプ氏は評価している。

 一方、ハリス陣営によると、ハリス氏は21日のバイデン氏の撤退表明後24時間で8100万ドル(約127億円)と、米大統領選史上、1日分としては最大の資金を集めた。寄付をした一般有権者88万8000人の約60%が2024年大統領選で初めて献金したという。(c)AFP/Danny Kemp and Frankie Taggart