【7月22日 Xinhua News】「自動車都市」である中国吉林省長春市で開催されている第21回長春国際自動車博覧会でBMW、メルセデス・ベンツなど有名メーカーがハイレベルな出展で最新車種やブランド文化を展示している。

 アナリストは、今年に入って世界の大手自動車メーカーは対中投資を拡大し、中国市場に「信任票」を投じていると指摘した。

 今年3月、メルセデス・ベンツとBMWの合弁会社が北京で設立された。中国市場でスーパー充電ネットワーク構築を一層拡大させる。今年4月、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の中国法人、大衆汽車集団(中国)は25億ユーロ(1ユーロ=約175円)を投資し、安徽省合肥市にある生産・イノベーションセンターをより一層拡大し、現地の研究開発能力を強化し、同時にグループと中国の小鵬汽車が共同開発した二つの大衆汽車ブランドのスマート電気自動車(EV)の生産を加速させると宣言した。

 長春自動車博の会場から数十キロのところで、総投資額358億元(1元=約22円)のアウディ・第一汽車集団の新エネルギー車プロジェクトが順調に進んでいる。アウディの中国初のEV専用プラットフォーム「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」によるEV車種のみを生産する拠点で、年間生産能力は15万台。今年末にアウディQ6e-tronなど3車種の純EV生産を次々に開始する。

 中国の消費者のニーズ向上で、多くの外資系自動車企業がタイプ転換やアップグレードを加速させたり、中国企業と提携し、スマート化により変化している市場に対応したりして、多くの消費者の人気を得ている。

 中国ドイツ商会が最近発表した調査報告は次のように指摘している。中国に進出しているドイツ企業の中国経済見通しは昨年より一段と楽観的になっている。取材を受けたドイツ企業186社のうち、84%が今後半年の中国経済について改善または維持すると予測している。対中投資の面では半数を超える企業が今後2年以内に中国での投資を増やす計画とし、27%の企業が投資の規模を維持すると回答した。(c)Xinhua News/AFPBB News