【7月20日 AFP】サッカー元イングランド代表のFWメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)が19日、新天地フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)で入団会見に臨み、クラブ加入をめぐる騒動への質問に対して、前だけを向いていきたいと語った。

 22歳のグリーンウッドは2022年1月に強姦未遂や性的暴行の疑いが浮上し、当時所属していたイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)から活動停止処分を受けた。

 23年2月には起訴が取り下げられ、昨季はスペイン1部リーグのヘタフェ(Getafe CF)に期限付きで所属していたが、グリーンウッドの獲得については、マルセイユのブノワ・パヤン(Benoit Payan)市長をはじめ、一部のファンが反発している。

 グリーンウッドはそうした状況について聞かれると、「その質問は理解できるが、その件に関する会話や議論にはあまり加わりたくない」「前だけを向いてマルセイユの一員になり、自分自身や家族、娘、パートナー、そしてクラブ全体と共に前進し、サッカーと、家族とのフィールド外での仕事に集中していきたい」と答えた。

 マルセイユのパブロ・ロンゴリア(Pablo Longoria)会長も、「メイソンの加入が多くの疑問をもたらすことは、何よりも私が理解している」としつつ、話題にされているのは「過去の話」で「複雑だが、昔のことだ」と述べた。

 一方、グリーンウッドはチームでの役割について、「右サイドが得意だが、ポジションを選ぶのは監督だ。毎試合で100パーセントの力を注いでいく」と回答。過去にイングランド代表で1試合に出場しているが、マルセイユでのプレーが再招集につながると思うかという質問に対しては、「今季のクラブでのサッカーに集中したい」と答えた。(c)AFP